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公開日:2015年8月13日
最終更新日:2016年7月25日

fusegi

 

老朽化等のまま放置されている空き家について、固定資産税の軽減措置が撤廃されてしまう改正が発表されました。

どんな空き家が対象となるのでしょうか。

 

「伏木さん、今日も盛況だったね、お疲れ様。ラジオ番組の反響がすごいよね。」

毎週月曜日に開催する無料法律税務相談所。

今月はいつも法律分野を担当して頂いているU弁護士に登場して頂きます。

7月よりTBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』内において、毎週5分間相続にまつわる四方山話をさせて頂くコーナーが始まりましたが、この番組をお聞きになってのご相談の方もいらっしゃって、相談所はいつも以上に賑わっております。

 

空き家対策の特別措置法

 

平成27年5月、一定の空き家について、各市区町村が所有者へ管理改善の命令等をすることができる「空家等対策の推進に関する特別措置法」が全面施行されました。

この法律により『特定空家等』とされてしまうと固定資産税が最大で6倍にもなってしまうため、最初に発表のあった今年の税制改正大綱から、大きな注目を浴びていました。

相談所を閉めた後、U弁護士は不動産関連に明るいため、見解を求めるべくこの話題をぶつけてみました。

「U先生、全国的に空き家が増え続けているようですね。国の発表では平成25年時点で全国に820万戸もあるとか。

そんな中、平成27年の税制改正で発表された空き家についての固定資産税の増税について、いろいろと詳細は分かってきたのでしょうか。」

「ええ、伏木さん、昨年末に『特定空家等』の定義が発表されましたが、抽象的な内容に留まっていたため、運用については全く予想が付きませんでした。

5月になって特措法運用のためのガイドラインが発表され、どのような状態が『特定空家等』に該当するかが具体的に示されたので、実際に運用する各自治体に動きが出てきそうです。」

「そうですか、戦々恐々ですね。

固定資産税ということは、『特定空家等』を認定するのは各自治体が行うことになりますよね?」

「はい、そうです。

自治体により、ある空き家が『特定空家等』とされると、その空き家についての管理改善について助言又は指導がなされます。

それでも改善されないと認められるときは、除却や修繕などの必要な措置をとることを自治体が勧告します。

この勧告がなされた時に固定資産税の軽減措置が無くなり、実際の増税は平成28年度分から始まります。

あれ、伏木さん、そう言えばこの固定資産税の軽減って今はどれくらいでしたっけ・・・?」

「現行では、住宅用地の特例として200㎡以下は1/6・200㎡超は1/3、固定資産税の課税標準が軽減されています(都市計画税についても別途軽減があります)。

この辺りが空き家が放置される所以でしょう。

ではU先生、具体的にどんな空き家が『特定空家等』とみなされるのでしょうか?」

 

具体的に『特定空家等』とは?

 

「これがね・・・伏木さん。

特措法を適切に実施するためのガイドラインという形で発表されたのですが、かなり詳細に出ているのですよ。

大別すると、①危険②衛生上有害③景観を損なう④その他、となります。」

「うわあ、なんか想像つきますね、そういう空き家。」

「ええ、それぞれはこんな感じでまとめられます。」

【1】危険

①    不同沈下、柱の傾斜、基礎の破片や変形

②    屋根や壁体の変形、穴、腐食、破損、擁壁への水のしみ出し

【2】衛生上有害

①    石綿の飛散、汚物や臭気、不法投棄

②    ねずみ、はえ、蚊、のみ、シロアリ

【3】景観を損なう

①    既存の景観に関する条例に沿わない

②    落書き、割れた窓ガラス、ツタやツル

【4】その他

①    立木の道路へのはみ出し

②    容易に侵入できてしまう

「へえ~、たくさんあるのですね。これではすぐに勧告が出されてしまう『特定空家等』が全国で多発するのではないですか?」

「でもねえ、伏木さん。

この特措法によって、取り壊しや強制撤去が行政代執行という手続きで可能にはなったのですが、もし空き家の所有者からそのコストを回収できないとなると税金の持ち出しとなり、実行に二の足を踏む自治体は多いかも知れません。

既存の条例と新しい特措法をすり合わせていく作業が目下行われていますので、空き家のある各自治体の発表に注意して下さい。」

「なるほど、そういうことですか。

今回の増税をきっかけに、納税資金準備や資産の組換えのために空き家の敷地が動き出すかも知れませんね。

今後も注目していきたいと思います。

U先生、ありがとうございました。遅くまですみません。」

「全然、伏木さん。また来週の相談所もよろしく!」

 

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ワンパック相続・相続専門チーム
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