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公開日:2013年10月28日
最終更新日:2016年7月25日

fusegi

先月から採り上げ始めた『信託』制度。多くの反響を頂戴しております。

今月は信託と税金の関係をさらに発展させてみましょう。

民法上、配偶者は相続財産の大部分を取得する権利を有しています。

夫婦が互いに築いた財産のため配偶者が多く取得するのは当然ですが、遺産の中には先祖代々で相続してきたものも含まれていることが、間々あります。

AさんとBさんが結婚し、その後相続が発生してA家代々の財産がB家の手に渡る。

A家にとって「それは許せない!」と感じてしまう相続もあるかも知れません・・・。

息子の嫁は許せない!

先月に引き続きMさんの登場です。

「伏木さん、信託の仕組みが強力で、財産を管理するうえで便利なことは分かったよ。それでね、『息子の相続』のことについてまで、この信託という仕組みを使って何か考えられることってできるの?」

「結論から先にお話すると、可能です。遺言書の効力は、通常、ご自身の相続までですよね。遺言書に代えて信託の仕組みを用いると、息子さん・お孫さん・曾孫さん・・、と一定期間までに発生する相続全てについて、今のうちに指定することが出来るんです。」

「ええ!それはまたすごいね~。」

「そうなんですよ、Mさん。ただし将来のことは全く分かりませんので、今考えられる想定がその時の状況に沿った内容になるかは何とも言えない部分もあります。」

「まぁそうだよね。でも伏木さん、私は何もそんな先のことまでどうこう言おうっていうんじゃないんだ。いやね、さっきも少し話したけれど、お恥ずかしい話、息子の嫁とは長年うまくいかなくってね・・・。それはいいとして、私ももう年だし、だんだん身の回りの世話をお願いしなきゃならなくなってきたんで、息子夫婦に相談した訳よ。そうしたらその嫁がね・・・いきなり一言目に、『私も時間が無いので、お義父さんには施設に入って頂きましょう』と面と向かって言うんですよ!(ドンっと机を叩く音)。」

「まぁまぁMさん落ち着いて下さい。そうですか。それはショックな一言ですね。」

「そう思うでしょ、伏木さん。だからね、私は決めたの。息子のためには財産を遺してやりたいけど、私の財産がこの嫁の手に渡ることは何とかして防ぎたいなと。ちょっとその息子の相続にまで私の意思を反映させられる信託について聞かせてくれない?」

受益者連続型信託

「Mさんがご関心のある仕組みは、受益者連続型信託といいます。文字通り、信託について実際に利益を受ける『受益者』が連続している信託です。と言うことは、仮にMさんが、一つのアパートを信託財産としてこの受益者連続型信託の仕組みを使うと、そのアパートをまず妻に、妻が亡くなった場合は長男に、長男が亡くなった場合は孫に、という形でそのお嫁さんが取得しないレールを敷くことが出来ます。」

「おお!伏木さん。まさにこれよ。こんなことがしたかったんだ。」

「いくつかポイントをまとめますね。」

受益者連続型信託のポイント
・信託設定から30年経過後の新たに受益者となった者の死亡まで指定できる
・例題の場合、長男の相続について嫁は遺留分の減殺請求ができる
・全く節税にならない

 

「ねえ伏木さん。節税にならないっていうのはどういうことなの?」

「そうなんですよ、Mさん。そこがこの仕組みの最大の弱点です。全く節税が効かず、むしろ税負担が重くなる、と考えた方がいいのですよ。」

「え?それはまたどういうことなの?」

「例えば先ほど例で出しました、アパートを妻→息子→孫、の順で取得させる信託を設定したとしましょう。この場合、妻・息子はアパートの家賃を受取る権利を取得しますが、その権利を取得する際の相続税評価額はアパートを取得する価額と全く同じになります。言い換えると、妻・息子はアパートを処分する権利を有していない(アパートは孫へ引き継がなければならないため)にも関わらず、アパートそのものの価額に相続税が課されるのです。」

「ははあ。それは少し損した気分だなあ。ワケありなんだから、相続税を安くしてくれても良さそうだよね。」

「はい、Mさんのおっしゃる通りです。ここはまだ税法が追い付いてないですね。」

「なんだかね、伏木さん。いろんなお話を聞けたおかげで、やるべきことが見えて来たよ。信託に限らず、通常の税金についても相談に乗ってもらってもいいかな?」

「ええ、もちろんですよ。」

Mさんとのお話はまだまだ続きます。

「Go!den Life」(ゴールデンライフ)2013年11月vol.38より

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ワンパック相続・相続専門チーム
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