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公開日:2015年6月29日
最終更新日:2016年7月25日

fusegi

被相続人の財産の維持や増加に貢献した場合に遺産分割で考慮される「寄与分」。

親の介護をした相続人に、寄与分は認められるのでしょうか。

 

「伏木さんこんにちは、またお会いしましたね。先日はセミナーに参加させて頂いてありがとうございました。」

今月ご登場のNさんは、先ごろのSGAセミナー(この無料法律税務相談所の会場で、毎月様々なテーマで開催しております。詳しくはホームページをご覧下さい)にお越し頂き、

ご自身に実際に発生された相続についてゆっくりとご相談されたく再訪されました。

「Nさん、先日はあまりお話できなかったので、改めてお聞かせ願ってもよろしいでしょうか。」

「はい、伏木さん、父の相続について、妹との分割協議がうまくいってなくて・・・。」

Nさんのお父様の相続人は長女であるNさんと妹さんの2人。

3年ほど前にお母様を亡くしてから、Nさんは仕事をパートに変え、実家でお父様と2人暮らし。

病気がちのお父様の通院・入院に係る身の回りの世話、そして介護に多くの時間を費やしたようです。

お父様の分割協議にあたって、姉妹の取得割合がちょうど各1/2にはならずにNさんの取得割合の方が多くはなるが、「実家はNさん・預金は妹さん」ですんなり話が付くと思っていたところ、妹さんは「父の財産は各1/2の割合で均等に分けるべき」と主張してきたそうです。

 

「寄与分」は認められるか

 

「ねえ、伏木さん。私はほぼ毎日、父の身の回りの世話をし、病院や施設への送り迎えをしてきたのよ。

私が負担した交通費もかなりの金額になると思うわ。それらを寄与分と考えてもらって、私が実家・預金は妹、これでいいと思うのよね。寄与分と考えられるでしょ?」

「う~ん、Nさん。寄与分は面倒を見て送り迎えをしたという程度では、『特別な寄与』にあたらず、認められることは難しいかも知れません。

相続人の貢献によって財産が増えた、又は余計な支出が減ったという事情が必要とされます。具体的に次のような行為に寄与分が認められるようです。」

①    親の家業を手伝っていた

②    親に金銭をあげていた

③    親の身の回りの世話をしていた

④    親の介護をしていた

⑤    親の財産を管理していた

 

「Nさんは③④に関して寄与分が認められるかどうかですが、お父様の介護費用がどれだけ免れることになったか、またNさんの支出がどれだけ発生したのか、という財産的な側面が重要となります。」

「なんだか・・・厳しいのですね。もっとすんなり認められるものかと思っていました。」

「ええ、親族間での相互扶助は当然のものであり、それによって財産が減少することが免れたとはいえない、という論調が強いですね。

一方で、親は付き添いが必要だったけれども介護サービスを利用せずに付きっきりで介護をした相続人について、一日あたり8,000円の寄与分を認めた判例もあります。

繰り返しになりますが、寄与分については精神的なことよりも、いかに財産が増えたか・減らなかったか、がポイントになっていますね。」

 

寄与分に備えるなら・・・

 

「でもねえ・・・伏木さん。

法律では厳しい取扱いだというのは分かるのですが、父の介護のために相当の労力を費やしたのだから、それを分割協議に反映して欲しいというのは人情として当然ですよね。」

「はい、Nさんのおっしゃるとおりです。

しかし寄与分としての主張をすると、逆に他の相続人から、『預金が減りすぎていないか、預金を勝手に使っていたのではないか』といった声が出てくることも考えられ、ともすると紛争へ発展してしまいます。

願わくは法的手続きの寄与分としてではなく、通常の協議の中で互いに配慮しあって話がまとまるのが理想です。」

「それはそうだけど・・・何かそのためのアイデアがあるかしら?」

「まずは何よりも、親の存命中に相続人間でのコミュニケーションをしっかり取って頂くことですね。

看護や介護をする相続人は、その中で他の相続人に現況を伝えて下さい。

そして発生した経費については領収書を保存すること。

日記や介護日誌の記録も大いに参考になります。」

「あ、そうですか!日記でしたらずっと付けていました。

父の状況を妹には何も伝えていなかったので、その日記をもとにもう一度話してみます。

自分の主張をする前に、まずは父の様子を妹にしてあげるべきでしたね。

相談することで何か大事なきっかけを見つけることができた気がします。

伏木さん、今日はありがとうございました。」

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ワンパック相続・相続専門チーム
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