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公開日:2013年7月30日
最終更新日:2016年7月25日

fusegi

梅雨も明け、いよいよ夏本番、暑中お見舞い申し上げます。

この「無料法律税務相談所」も暑さに負けず、今日もご相談に対応しております。

また夏がやってきました。税の業界は、この時期、比較的ゆったりとした時間が流れますが、ワンパック相続®の作業や、夏季特訓と題した所内勉強会など、毎日があっという間です。

そんな中、こんな珍しいご相談がありました・・・。

35年前の相続

「いつもラジオCMを聞いていまして、相談に乗って欲しいなーと思っていたのですが、今日は思い切ってやって来ました。親父の遺産の分け方についてです。」

「Tさんですね。初めまして。どうぞ楽になさって下さい。」

とご挨拶の後、資料を拝見。60代後半とおぼしきTさんは4人兄妹。

お母様は既に他界され、相続人はその兄妹4人、遺産は自宅のみ。何が御心配なのだろうかと思っていると・・・。

「あれ!?Tさん。お父様がお亡くなりになった日付が昭和53年です!これ、間違いではないですよね・・・?え、これはずっとお話合いを続けてきているということでしょうか?」

「お恥ずかしい。実はその通りなんです。」

「そうですか!お父様のケースは相続税の申告は必要無く、収益物件でも無いことから、税法上何かまずい、ということも無いのですが、各種経費や固定資産税の支払いなど、相当面倒ですよね。」

「おっしゃる通りなんです。兄妹も高齢になってきて体調の優れない者も出てきたし、そろそろまとめなければと感じたのです。」

分割のまとまらない財産

そもそもなぜ35年も時間がかかっているのでしょうか?素朴な疑問をぶつけてみました。

「そうですよね、伏木さん。不自然ですよね。兄妹で争っていた訳では無いんですよ。ただ親父の遺産はこの自宅の不動産のみで、兄妹で分けようにも分けられなかったのです。大して不都合も無かったのでずるずると・・。」

「Tさん、今までは良かったかも知れませんが、このままだと大きな問題に発展してしまうこともあります。例えば、体調の優れないご兄妹がいらっしゃるとのことですよね。その方にはお子さんはいらっしゃいますか?」

「ええ、2人おります。」

「となると、そのご兄妹がお亡くなりになった場合、今まで4人での話合いだったのが、今度は5人での話合いになってしまいます。そのお子さんの意向は、親御さんである兄妹の方と全く違うものになるかも知れません。と少し考えただけでも、このままでは非常にリスクのある状態ですね。」

「想像すると怖くなってきました。まとめるためには、どう考えていけばよろしいでしょう・・・?」

「折り合いを付けるためには、一般に次のような方法が採られます。」

①代償分割
相続人の1人が不動産を全て取得し、代わりに、他の相続人に各人の取得分に見合う価額の財産を渡す。

②共有
複数の相続人で財産を所有する。

③換価分割
その財産を売却して現金化し、その現金を各相続人で分ける。

 

「いろいろあるのですね。うちは③は有り得ませんので、①か②ですね。それぞれのメリット・デメリットは?」

「①のメリットとしては、分割協議の簡素化並びにスピードですね。金額の折り合いさえ付けば、手続き上難しいことはありません。また代わりの財産が現金であれば、受取る相続人にとってそちらの方が都合のいいこともあります。しかし、その代わりにそれ相当の現金があるのかどうか、が別の問題として残ります。」

「そうですよねー。我が家の場合には正にそうです。兄妹に渡す現金がしっかり用意できれば、すんなり終わってしまうんですよね。でも・・・。①も考えづらいですね。」

「となると現実的なのは②ですが、あまりオススメとも言えないのですよ。相続税や所得税の優遇税制を何とか使うため、緊急避難的・戦略的に共有にしたりすることはあります。しかしTさんの場合は『問題の先送り』といった面が強いかも・・・。兄妹みなさまの相続が発生した場合、また同じような話し合いが成されるはずですから。またその不動産を売却するためには共有者全員の承諾が必要ですので、反対者が出た場合にはその不動産の流動性が損なわれてしまいます。」

「フゥ~(深いため息)。難しいですね。兄妹のうち2人は、全て私が取得することで同意を得ているのですが、一番下の妹と平行線なんですよ。実際は②の方法しかないかな、と思うのですが、確かに先送りですよね・・・。」

「あ、Tさん、お二方の意向はまとまっているのですね。それならば、3/4をTさん・1/4を一番下の妹さんという遺産分割協議書を作成するのも一つの方法ではないでしょうか。そのお二方の意向に変化が生じないうちに。分割協議をする人数をどんどん減らしていくべきです。」

「それもそうですね。後で気持ちが変わった、なんて言われるとまた大変ですし。もうここまできたら焦らずに、確実なところから作業していくことにします。今日は気持ちの整理が出来ました。」

「Go!den Life」(ゴールデンライフ)2013年8月vol.35より

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この記事の著者

ワンパック相続・相続専門チーム
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